(写真は場内)
ロッポニカ四日市【三重県 四日市市】
ボロボロの看板が映画館の歴史を物語る
連日、工場で働く男たちで賑わっていた四日市のアーケード街。
夕暮れ時にブラブラ歩いていると、
懐かしい看板を掲げている雑居ビルに出くわす。
昭和50年代後半、ロマンポルノが下火になった日活が
新しく立ち上げたレーベルを館名に付けた
成人映画館『ロッポニカ四日市』だ。
長い年月、雨風にさらされボロボロになった看板に
誘われるまま3階に上がると、映画館の小さな入口がある。
猫の額ほどのロビーには、乾き物とスナックが
数点並べられたカウンターと自販機があるだけ。
場内に入ると1列だけ向かい合った座席がある。
これは、昼寝をするサラリーマンが
足を掛けられるように…と、館主の心配りという。