(写真は取材時のエントランス)
みやこシネマリーン【岩手県宮古市】
【懐かし映画館】映画館が無くても、そこに映画の灯がある限り…
三陸海岸沿いの宮古市にあった『みやこシネマリーン』は、
国内初の生活共同組合が母体の映画館。
街に映画館が無かった頃、映画好きのお年寄りは、
盛岡まで片道2時間掛けて観に行っていたという。
次第に地元で映画を観たいと機運が高まり、
上映作品を会員みんなで意見を出し合って決める…
という本当の意味でのみんなの映画館を設立した。
取材して半年後、東日本大震災によって
宮古市も甚大な被害を被った。
それだけに映画館再開のニュースに安堵したのだが、
震災の影響による動員数の減少に伴い昨年秋に閉館。
それでも館名はそのまま残し、巡回上映は継続すると宣言。
今も県内にある仮説住宅の集会所やホールで
楽しみにしている人々に映画の灯をともし続けている。
映画を求めている人がいるところが映画館なんだ…って逆に元気をもらった。